#005 近づく2人

それから二人は、

講義の日以外でも会うようになっていた。

学食で一緒にご飯を食べたり、

空き時間に話したり。

気づけば、
ハルと過ごす時間が日常の一部になっていた。

「陸、今日ちょっと元気ない?」

そんなふうに、

さりげなく気づいてくれるのもハルだった。

「え、そうですか?」

「顔に出るタイプ」

くすっと笑われて、陸は少しだけ照れる。

でも、そのやりとりが心地よくて、

胸の奥があたたかくなる。

出会った頃は緊張していたはずなのに、

今では隣にいるのが当たり前みたいに感じる。

ハルさんには、うまく話そうとしなくても、

ちゃんと受け止めてくれる安心感があった。

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