
それから二人は、
講義の日以外でも会うようになっていた。
学食で一緒にご飯を食べたり、
空き時間に話したり。
気づけば、
ハルと過ごす時間が日常の一部になっていた。
「陸、今日ちょっと元気ない?」
そんなふうに、
さりげなく気づいてくれるのもハルだった。
「え、そうですか?」
「顔に出るタイプ」
くすっと笑われて、陸は少しだけ照れる。
でも、そのやりとりが心地よくて、
胸の奥があたたかくなる。
出会った頃は緊張していたはずなのに、
今では隣にいるのが当たり前みたいに感じる。
ハルさんには、うまく話そうとしなくても、
ちゃんと受け止めてくれる安心感があった。


